好きなことを仕事にするのは甘い?知っておきたい「いい転職」の仕方。




「今の仕事は嫌です。でもやりたいことはないです。私に向いている仕事って何でしょうか?」このような悩みを抱えた人に多くお会いします。皆さんはいかがでしょうか。こんなこと考えたことないですか?

私の運命の人、と一緒で、私にとっての運命の仕事、というのも永遠のテーマですよね。世の中では、「好きなことを仕事にするのが幸せである」なんていうメッセージも聞かれたりします。

転職支援の仕事をしている私からすると、そんな単純な話ではないと思ってしまうんですよね。

いい転職についての記事は以前も書きましたが、今日は「好きなことを仕事にするのは幸せか?」というテーマについて書こうと思います。

  • 今の仕事は嫌だけれど、やりたいことがあるわけではない。
  • 好きなことを基準にして仕事を選んでいいのか分からず困っている。
  • 転職したいけれど、仕事選びのやり方が分からない。

もしあなたがこんなことを疑問に思ってこの記事を開いていただけたのであれば、ぜひ最後まで読んでいってください。

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「いい転職」をするために知っておきたい3つの円と2つの視点。

なぜ、好きなことを仕事にしたがるのか?

まず前提としてですが、好きなことを仕事にして幸せになっている人がいること、これも事実です。

歌手の平井堅さんは、好きな歌を仕事にしていらっしゃいます。本を読んだことがありますが、昔から本当に歌が好きだったようですね。幸せかどうか、はご本人に聞いたことがないので分かりませんが(笑)、好きなことを仕事にされている事例ですよね。(個人的に昔から好きです)

このように、好きなこと=やりたいことであれば、それを目指すことが幸せにつながる可能性は高くなるでしょう。

好きなことを仕事にしたいのはなぜ?本当に好きだからしたい仕事なのか?

しかし、転職支援の仕事をしていてよく出会うのは、出発点が「好きなこと=やりたいこと」ではないケースがほとんどです。

「好きなことをやりたいわけではないのに、今の仕事が嫌だから好きなことを仕事にしよう」という思考が圧倒的に多いです。

つまり、「今の仕事が嫌な理由を、好きでないものを仕事にしているからだ」、と定義していることがほとんどである、ということです。

それを裏付けるように、大体の方が「特にこれと言ってやりたいことはないんですけど」という枕詞をおっしゃるわけです。

好きか嫌いかよりも目を向けるべきこと。

上記のようなケースでは、「好き/嫌い」と「やりたい/やりたくない」という2つの視点でしか仕事を捉えられていません。

ここに決定的に欠けている視点があります。

できるか/できないか の視点です。

以前の記事で、いい転職はwill/can/mustの3つが重なるところに転職すること、と書きましたが、そこで言うcanとmustの視点が欠けているということです。

人は、好きなことではなく、「できること」を「好きだからしたい」と言う。

最近こんな事例がありました。※業界など細かい要素は内容に支障がない範囲で変えています。
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Aさん 理系の大学卒で証券会社で営業をしている方。社会人2年目

Aさん:就活の時は、理系の科目は好きでしたが学んでみると研究職を仕事にするのは違うなと思って、大学院には行かずに就活する道を選びました。営業職が多かったのでそれを中心に、かつ、営業力を身につけることで市場価値をあげられる業界、という観点で証券会社とか不動産業界を見ていました。結果的に経済を幅広く勉強できて、営業力も身につく証券会社を選びました。大学の授業で経済の授業をちょっとだけ取ったことがあって、面白いなと思っていたんです。

私:今回はどういったご理由で転職をしたいと考えているのですか?

Aさん:証券会社というか金融業界は自分に向いてないなと思ってなぜなら、金融という世界が好きじゃないからです。好きじゃないから勉強するのもしんどいし、長く続けたいと思えなんですよね。好きなことだったらしんどくても続けられると思うんで。

私:好きなこと、というと例えばどんなことですか?

Aさん:やっぱり、昔から理系なんで、それを生かした仕事ですかね。研究職とか。あと昔からスポーツをやっていたんで、それ関係の仕事とか。
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文字にしてみるとそんなことある!?と思われがちですが、実際にこういうケースに多く出会います。だって、研究職違うと思って就活したんでしょ!?みたいな。

ここで注目していただきたいのが、最後の行で出てくる「好きなこと」のところです。

理系、とか、スポーツ、とかが出てくるわけですが、結局ここで出てくるのは、「自分ができること」であるケースが、まあ多いわけです。

社会人になって間もない方や、転職したばかりの方に多いのですが、「できない=好きじゃないから=好きなことを仕事に」、と考えがちです。

しかし、今の仕事が嫌になっているのは、「好きじゃないから」ではなく「できないから」であることが圧倒的に多いということです。

私にも同じ経験がありますが、営業として実績が挙がらないとき=できないときは、その仕事が好きになれません。

しかし、できるようになるとその仕事に対する印象が変わってくるわけです。

先ほどのAさんの事例もそうですが、証券会社の仕事を学卒1-2年目の方がすぐに「自分はできる」と思えるようになるには無理があります。

上手く序盤から実績を挙げる方がいるのも事実ですから、それと比べると「向いていない」と思いがちですが、1-2年で「できる」と思えるほど甘い世界ではないのも事実でしょう。

まとめ 好きなことでも、できなかったらどういう気持ちになる?

ものすごく簡単なたとえ話ですが、好きなことを仕事にしたけど、できないというケースを考えてみます。

車が大好きな人が、好きなことを仕事にしようと思い、自動車ディーラーに営業職として入社しました。最初は好きな車に囲まれて楽しいと感じていましたが、営業が上手くいかず全然売れません。売れない日々を過ごしているうちに、好きだったはずの車を見るのも嫌になってしましました。

完全なる作り話ですが、こういうことが起きるのって、容易に想像できませんか?

果たして、好きなことを仕事にするのは幸せ、と言えるのでしょうか?

繰り返しになりますが、幸せになるために欠けているのは、「好きかどうか」ではなく「できるかどうか」です。

仕事が嫌になったとき、その原因を好きか嫌いかに求めるのではなく、できないから嫌と思っているだけではないか?と自分に聞いてみてください。

もし、本当に嫌い=仮にできるようになっても絶対に好きにはなれない、と確信できるのであれば、もう少し好きなことを探してもいいでしょう。また、今の仕事は好きだけど他にやりたいことがあるならば、転職を考えるのもいいと思います。

でも、できるようになったら嫌じゃないかも」、と思えるのであれば、「できるようになるためには?」という方向にパワーを向けた方が、幸せになれると思います。

自分の中にある「できるようになれる」可能性、信じてみてはいかがでしょうか?




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