あなたは面接の合否の決め方について、どのようなイメージを持っていますか?
転職支援の仕事をしていると、多くの方が企業対自分の絶対評価の視点のみにとらわれている、と思うことがあります。
つまり、採用の合否は常に自分の評価のみで決まると思っている、ということです。
確かに、自分の評価が合否に影響することに間違いはありません。
しかし、採用する企業は多くのケースで相対比較の視点を持っています。
これを認識しているかいないかで、準備の仕方や合否への納得感が変わってくると思います。
今日はそれについて書きたいと思います。
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書類選考の時点で始まっている「相対比較」について。
そもそも中途採用の求人はどのように世の中に出てくるのでしょうか。採用計画に基づいたもの、突発的に出てくるもの、など色々ありますが、基本的には下記のような流れで発生します。
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上記のような流れを踏み、各経路で求人票が形になって転職希望者の方々へ流れていきます。
果たして応募が集まるのか、それは出してみないと分からない。
ここで一つ目のポイントがあります。求人を世に出してみて、その求人に十分な応募が集まるかどうかは、最初の段階では企業側も分からない、ということです。
例えば、応募要件を「営業経験3年以上」と設定したとします。
この要件で募集をかけてみると、当然ながら、思ったより応募が集まるというケースもあれば、思ったより応募が集まらない、といったケースもあります。数もそうですが質もです。
思ったより多く集まった場合は、
「3年以上にしたけど5年以上にしようかな」とか「営業経験だけでなく業界経験もつけようかな」となりますし、
思ったより集まらなかった場合は、
「3年以上にしたけど2年以上の人とも会ってみようかな」となったりするわけです。
もちろん、求人によっては要件の緩和が絶対不可、というケースもありますので一概には言えません。
しかし、企業のジャッジには自分だけでなく他者との相対比較の要素が必ず入っている、ということです。
中途採用の採用人数は少ない。
加えて、中途採用には新卒採用と異なる点があります。それは、採用人数です。ここで二つ目のポイントが出てきます。
新卒の場合は採用人数が2桁~3桁、採用活動の時期も決まっているので、採用する側としても「●月から▲月までは新卒採用に時間をあてる」とか、「採用人数が多いから、極力書類選考は通して面接でジャッジする」という動きをとることができます。
一方で中途採用の場合は、採用人数が一桁(片手程度)であることがほとんどです。しかも、採用担当者は採用以外の業務と並行しながら年中採用活動をしていますから、書類選考を必要以上に通す、というアクションを起こにくいのです。
必要以上に面接をたくさん入れてしまったら、他の仕事が回らなくなりますからね。
そのような事情もあり、中途採用では新卒に比べて書類選考の通過率が低くなるのです。
つまり、書類選考の段階で他候補者との相対比較が始まっているということです。
面接で「必要以上に」謙遜するのは、相対比較上よくない。
相対比較が働いていることを認識すると、面接での振る舞いの準備も変わってきます。よくあるケースが、面接の場で必要以上に謙遜をしてしまう、というものです。
企業は「あなたを採用するメリット」を考えている。
企業側は、目の前の人を採用することで、自社にどのような利益があるのか、自社にどのように貢献してくれるのか、という点を見ています。それも、ほとんどのケースで複数名と面接をし、どの人が一番自社に貢献してくれそうか、ということを考えています。
そんな中で、「私なんてまだまだで」「私の力なんて大したことなくて」という極端に謙遜したスタンスで面接に臨むと、企業側としては「採用するメリット」を感じることができません。
よく採用を恋愛に喩えることがありますが、
「僕はあなたに対してこんなことができる」というアプローチをされるのと、
「僕があなたに対してできることはないんだけど」とアプローチされるのとでは、印象がだいぶ違いますよね。
中途採用は常に他の候補者との競争になるので、その企業に対して自分にはこれができるという点は、客観的かつ冷静に言語化して、しっかり伝えることが大事です。もちろん、実績を事実以上に誇張するなど、過大にアピールするようなことはやってはいけませんので、気をつけましょう。
まとめ
中途採用、転職活動は常に相対比較の世界の中にあります。自分が相手に貢献できると思うことは、しっかりPRしましょう。
絶対評価の視点しか持ち合わせていないと、「なんでこの要件なのに書類選考が通らないんだ!」となりがちですが、同じタイミングでもっと親和性がある人がたくさん受けていたら、そういうことも起こり得ます。
書類選考が落ちたことを振り返るより、通った企業の面接を大事に受けるというマインドで活動を進めた方が、物事は前進していきます。
面接では極端に謙遜することなく、自分が会社に貢献できると思うことを伝えてみましょう。




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