「好きなことを仕事にしたい」は面接で通じるか?知っておきたい「企業が採用するメリット」の視点について。




仕事を選ぶ基準をどうすればいいか、就活でよく言われる「軸」というやつですね。

どんな軸が正しくて、どんな軸が間違っている、という正解があるわけではありませんが、その軸をどう定めていけばいいのか、悩みますよね。

これは何も新卒の就活に限った話ではなく、転職活動をするときにも同じことで悩む方が多いです。

好きなこと?やりたいこと?できること?、、、色々な軸があると思いますが、今日は仕事選びにおける「好き」との向かい方について考えてみます。

好きなことを仕事にするのは幸せなのか、ということについては以前記事にも書きましたので、よろしければご覧になってください。

今日はもう一歩踏み込んで、仕事における「好きなこと」ってどういうことなのか、について書きたいと思います。

  • 自分の好きなことが何なのか分からない
  • 自分は本当にこれが好きなのか
  • 自分では好きだと思っているが企業には分かってもらえるのか気になる

という方にぜひ読んでいただきたいです。

参考書籍はこちらです。仕事選びをする上で大変勉強になりますので、ご一読をお勧めします。

仕事における「好き」とは?

転職支援の仕事をしていると、「●●が好きなので●●に関われる仕事がしたいです」と相談を受けることがあります。

●●には、例えば、何かを作るのが好きなのでデザイン、マンガやアニメ、人と話すのが好きなのでキャリアコンサルタント、サッカーなどのスポーツ、などがよく入ります。

好きなことを仕事にするのは素敵なこと、という概念が世の中に流布されている(と私は感じている)せいか、仕事選びの軸=好きなこと、と考える方が多くいると感じております。

この点について、書籍の中で下記の記載が参考になります。

「好き」と「憧れ」の混同

 次に考えてみたいのが「自分は何がやりたいのか?」という問いです。これもまた、エドガー・シャイン、マイケル・アーサーの両名が共通して指摘している点です。しかしこの問いも、気をつけないとかえって本人のキャリアをミスリードすることになると考えています。
 なぜでしょうか?
 一つ目の理由は、往々にして人は「自分が好きなこと」と「自分が憧れていること」を混同しているからです。
 例えば「問題の解決策を考えるのが好き」と主張して、経営コンサルティング会社への転職を希望する方は大変多いのですが、そういう方に、では最近考えいる問題を取り上げて、どのような解決策が適切なのか、あなたの考えを教えてください、と振ってみると、まともな回答が返ってこないケースがままあります。
 これは典型的に「好き」と「憧れ」を混同してしまっているケースです。御本人にとっては紙一重なのですが、「コンサルティング会社で問題解決をしている自分」のイメージに憧れているだけで、問題解決という営みそのものを日常生活の中で愛好しているわけではないのです。「コンサルティングファームの社員になりたい」のであって「コンサルティングをしたい」のではない、という言い方もできるでしょう。
 本当に問題解決という営みそのものを愛しているのであれば、仕事上の要請を離れても、勝手に自分で、例えば社会的な問題について問題を設定して解決策を考える、ということを繰り返しているはずなので、「問題は何? どう解決すればいいの?」といった質問を投げかければ、一晩中でも話し続けるだけのストックを持っているはずなんです。

出典:仕事選びのアートとサイエンス 不確実な時代の天職探し 改訂『天職は寝て待て』 (光文社新書) [ 山口周 ]

特に未経験の仕事に挑戦しようと考えるとき、この視点はとても重要です。

それが好きでありやりたいことであるのかを、客観的に説明できることが必要になります。

企業採用をするときに見るポイント2つのポイント。

企業が人を採用するときのポイントは無数にありますが、大きく二つの要素に分類することができます。

「経験スキル=即戦力性」「ポテンシャル=入社後に活躍してくれそうかどうかの期待値」です。

企業が人を採用するときのポイント

  1. 「経験スキル=即戦力性」
  2. 「ポテンシャル=入社後に活躍してくれそうかどうかの期待値」

未経験の仕事に挑戦する場合は、経験スキルの部分が薄いorない状態での選考になるため、そこを補うのはポテンシャルしかありません。

ポテンシャルの中には当然ながら「意欲」という要素が含まれます。

●●が好き、とか、●●がやりたい、と「本気で」思っていることを客観的に伝えることが必要になる、ということです。

著書の事例でも記載がありましたが、「本気で」やりたいと思っているならば、自分なりにアクションを起こしているはずです。

スクールに通ってスキルを習得している、そのために資格を取った、自分でレポートを書いている、、、など。

好きだからやりたいです、ではその他大勢の経験者や本気の人に面接で敵いません。企業からしても「採用するメリット」が見つからないわけです。

本当に好きかどうかについて自分に問いたいときは、好きであるが故に自分で何かアクションを起こしているか?、と一つの基準にしてみるとよいです。

まとめ

キャリアにかかわる仕事をしている中で感じるのは、仕事選びというものの難しさです。

自分という人間が一人であるのに対し、世の中には星の数ほどの種類の仕事があります。

好きなことをできたら幸せ、という単純な世界ではないのです。

自分が好きだと思っていることが、客観的に見てそう思ってもらえるかどうかについて、再考してみましょう。

  • 好きなことについて日常からアクションを起こせていますか?
  • それができる企業に転職しなかったとしても、その仕事をしようとしていますか?

以前、未経験の職種を受けるにあたって、自分を採用するメリットをプレゼン資料にして面接に持参した、という方がいました。

そこまでするかどうかは別(プレゼン資料を作ればよいというものではない)ですが、意欲を示すための客観的な情報は伝えられるようにしておいたほうがよいでしょう。

ぜひ仕事選びの参考にしてみてください。




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